五十肩・四十肩


五十肩(四十肩)とは、肩関節周囲の組織に変性が起き、肩の痛みと運動障害が起こる症状です。

発症年齢は40代・50代に多く、原因はよくわかっていません。

 

一般的には、

「最初は肩関節付近に鈍痛が起こり、腕の可動範囲の制限が起こる。

次第に痛みは鋭いものになり、急に腕を動かす場合などに激痛が起こるようになる。」
(ウィキペディアより引用)
という経過をたどります。
そして、重症化すると日常生活に支障をきたすようになってしまいます。

 

何も治療を行わなければ、通常は半年から1年くらいかかってしまうことが多いです。

こじらせると、もっと長引いてしまうこともあります。

ただ、ほとんどの五十肩は、時間の経過と共に自然に治ってしまうことが多いです。
「いつの間にか治っていた」という感じです。

 

 

・経過

 

1.急性期(疼痛が強い時期):だまっていても痛い状態。安静にするのが基本。

無理に痛い動きをしないことが大切です。

 

2.拘縮期:安静にしていても痛い状態から徐々に痛みが減少し、少しずつ関節の可動範囲も増えていく時期。
限定された範囲なら動かせるが、それを超えてしまうと激痛が出る状態。

 

3.回復期:可動範囲の限界が少しずつ拡がって行き、痛みも軽くなっていく時期。

 

 

・治療

 

患部の炎症を軽くするため「微弱電流治療器」で疼痛を緩和します。
次に、患部に無理がかからない程度に筋肉や腱を調整します。
初期の治療は関節の間に隙間をつくり、関節窩に対して骨頭がスムーズに動けるようにスペースを作るということを目的としています。

ある程度動かすことができる場合は、全身のバランスを整えると共に肩甲骨の可動範囲を拡げるためにマッサージや運動療法を行います。
そうすることにより、肩甲骨の動きを妨げる筋肉や関節包や靱帯が弛んで腕が上がりやすくなり、肩関節にかかる負担が軽減されます。